ナナメの夕暮れ (文春e-book) 若林正恭 を読み終えました。共感する部分が多く、他人の目を気にしてオドオド生きてしまうことの原因に気付かされました。
他人への批判はブーメランのように
著者は、他人を馬鹿にしてきたことがブーメランのように返ってきて、それが自分に突き刺さっているというような記述をしています。他人を馬鹿にしてきたことが、結局自分を苦しませているといいます。とても、この点に共感しました。
知らないふりをして人を馬鹿にする
正直にいうと、私も人を馬鹿にしてばかりいました。中学生の頃から、一から十まで知っていないと、「知っていること」ではないと考えるタイプでした。だから、浅く知っているだけなのに、それを説明するように語る人間を馬鹿にしていました。「それぐらい、こっちだって知っているよ」。知らないように演じることが高尚な態度であると思いこんでいました。「ソクラテスの無知の知」。
他人を肯定することが大切な一歩に
ですが、この本(ナナメの夕暮れ)を読んで、そういうふうなことが結局、ブーメランのように戻ってきて、自分を緊張させてしまうことになることに気が付きました。「他人を肯定すること」がこの悪循環を断ち切る方法のようです。うわっつらな褒め言葉ではなく、心からその人への関心を高めて、肯定していくことが自分へのケアになるとも書かれていました。
- 作者: 若林正恭
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2018/08/30
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る