盆栽鉢(盆器)を譲ってもらいました。千交苑(せんこうえん)の烏泥外縁長方鉢(うでい-そとえん-ちょうほう)とのことですが、落款(らっかん)は不明瞭なため、わかりません。
炭のような色合い。落款は潰れて判読不能
朱泥(しゅでい)、紫泥(しでい)と明らかに異なる色の烏泥。薄い黒に少し茶色を加えたような色合いです。ほとんど炭のような色のように見えます。落款はやはり潰れていて判別できません。ですが、これまで紹介した朱泥、紫泥の鉢とほとんど同じデザインなので、千交苑の作品だと思われます。
この色合いなら、多くの樹に合うだろうな
淡い炭のような色合いのこの鉢。いったいどのような樹に似合うのだろうか。落ち着いた色なので、なんにでも合いそうなような気がします。この炭のような色(烏泥)の盆器はよく大宮盆栽美術館でも見かけるので、おそらく大丈夫でしょう。
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紫泥などとは異なった色合いで見分け容易
紫泥、朱泥、烏泥の盆器を並べてみました。左が紫泥、上が朱泥、右が烏泥です。朱泥と紫泥の色合いがかなりそっくりで見分けるのが難しいです。それに比べると、烏泥は茶色系が少なく黒に近いので、見分けが容易です。