大宮盆栽デイズ - Omiya Bonsai Days -

冗談めかす埼玉のファインマン

やはり尊敬できる先輩@大盆栽まつり

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先日、大盆栽まつりのお手伝いをしてきました。盆栽の売り子として、盆栽の先輩たちと一緒に行動しました。盆栽の先輩は、盆栽を見に来てくれるお客さんに対して丁寧な解説をしていました。その姿に久しぶりに感動してしまいました。

大盆栽まつりの手伝いに参加しました

ゴールデンウィークに開催された大盆栽まつりのお手伝いをしてきました。まつりの前日の設営、当日の売り子として参加しました。まつりの日の朝は肌寒いぐらいだったのに、日中は日差しがものすごくて、かなり疲労してしまいました。

樹の性質を丁寧に説明する先輩に感動

当日は、店先で盆栽の先輩たちと一緒に、盆栽を販売するお手伝いをしました。多くのお客さんが来てくれて、販売している樹について質問をしてくださいました。「XXX(樹の名前)の花が咲かないのだが」とか、「この樹はどのように管理したら良いのか?」というような質問でした。すると、一緒に手伝いをしていた盆栽の先輩(Aさん)が、ご自身の経験と知識をもとにした回答を丁寧にお客さんに返していました。あらゆる樹について、詳しくてわかりやすいアドバイスをするものだから、お客さんだけではなく、僕らも一緒にAさんの話に聞き入ってしまいました。

むかし読んだ本にあったクジラ漁の話

十年以上前に読んだ星野道夫(ほしの・みちお)の本の中で、クジラ漁についての記述があったのを思い出しました。星野がアラスカでクジラ漁を取材してたとき、若者はクジラを解体する際にどうしたら良いのかわからなかったようです。そのときに、年長者が解体の方法を教える、というような内容でした(その記述と近いようなテキストをネットで見つけましたので、下に引用としてペーストします)。年長者は、体力については若者に劣るとしても、これまでの経験や知識を持ったスゴイ存在なんだ、というような部分が素晴らしいと印象に残っていました。

クジラ漁でとてもいいシーンは、捕獲したクジラを解体するところである。クジラを引き揚げるとまず皆がクジラの前に集まって感謝のお祈りが始まる。クジラを捕ったクルーに解体する権利があり、誇らしい行為とされる。しかし若者は解体法方がよくわからず、年寄りの指示を受けながら解体する。年寄りがどこかで力を持っている社会は健康な感じがする。若い連中も年寄りに対して一目置いていて、そういう風景は見ていて本当に気持ちがいい。
「魔法のことば」(星野道夫著)〜心が渇いたときにどうぞ。 - 世界のどこかで起きていること。

それぞれが一目を置かれる存在である

お客さんに丁寧に教えるAさんの姿にわたしは感動していました。単純に「かっこいいな」「尊敬できる先輩だな」というような気持ちになりました。Aさん自身で育てた10年生のケヤキの説明をしているときに、隣にいた別の先輩であるBさんが「10年育たてケヤキが、きょうはたったの千円!これはお買い得!」というような合いの手が入って、笑いが起きました。わたしも大笑いできて、とても良い日で素晴らしい体験をさせてもらいました。
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