大宮盆栽美術館でシンパク(真柏)<寿雲(じゅうん)>の芽をマクロ撮影してきました。芽つみの作業がされたようなあとがありました。
さらに拡大した写真がこちらです。芽の先端がプッツリと切断されていることがわかります。おそらく芽つみの作業が行われたのでしょう。
そもそも「芽つみ」とはなにかというと、飛び出しすぎた新芽を摘み取ることです。それによって、葉っぱのカタマリの輪郭(りんかく)を維持させることができます。芽つみをしないでほっとくと、ボサボサになるはずです。近代出版の「小品盆栽36種徹底紹介 下巻」には次のようなことが書かれています。
春の活動期を迎えると、新芽が伸び出してきます。これらの芽を放置しておくと樹勢のバランスが崩れますので、芽がある程度伸びたら輪郭線に沿ってつみ取ります。
このような手作業を盆栽職人によってなされて、寿雲も維持管理されていると思います。(今回の写真が芽つみか不明ですが)盆栽に近寄って注意深くじーっと見ると、職人さんの丁寧(ていねい)な仕事を発見することができるかもしれません。