常滑作家「美芸(びげい)」の隅入雲足長方鉢(くまいりくもあしちょうほう)を譲ってもらいました。これは工芸の極みじゃないかと思うほど最高の盆器です。
装飾が穏やかなスタイルが◎
この鉢には特に装飾はありません。シンプルな作りをしています。この盆器とは別の、彫った装飾をした美芸も拝見したことがあります。ですが、わたしは装飾のないシンプルなスタイルが好きです。
盆器の内側にも丁寧な仕事が
鉢の内側には、排水を促(うなが)すように溝が作られています。溝の線のゆらぎに手作りの感じがうかがえます。
見ていて飽きない美しさに◎
この盆器(鉢)については、心の底から「美しい」って思いました。ずっと見ていて飽きない。ツヤツヤだし。工芸ということばがあります。実用品としての機能性に、美的装飾性を加えて作り出されたもののことを工芸と言います。
実用性と芸術性が高い工芸品
うまく表現できないのですが、この美芸の盆器は美術品として飾るものではなく、盆器として使える実用性をもあるかなと思います。それなので、じつに工芸品としての価値が高いと感じています。