大宮盆栽デイズ - Omiya Bonsai Days -

冗談めかす埼玉のファインマン

「楓・けやきの育て方: 作る楽しさを味わえる樹種 盆栽樹種別シリーズ (KBムック)」を読んで

 「楓・けやきの育て方: 作る楽しさを味わえる樹種 盆栽樹種別シリーズ (KBムック)」(近代出版, 月刊「近代盆栽」編集部)を読んで。この盆栽樹種別シリーズはかなり内容があって読み応えがある。去年から「イロハモミジ」と「けやき」を実生苗から育てているので、その勉強のために今回この本を読むことにした。呼び名、実生苗からの育て方、そして心に響いた言葉について記録しておきたい。

▼(写真)去年の「けやき」1年生。育て方がわからず、ホムセンの腐葉土を使用している。実生苗の場合「赤玉土」だけで良いようだ。
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イロハモミジ=「山もみじ」、トウカエデ=「楓」

 この本によると、楓(かえで)ともみじは植物分類上同じ仲間である、ということ。慣習的にイロハモミジを「山もみじ」、トウカエデ(唐楓)を「楓」と呼ぶようになっているようだ。

3年目まで肥培必要なし、葉刈りは節間短くするため

 実生苗は3年の春まで肥培をかける必要はない。そして、発芽後の6月頃から葉刈りを行うようだ。葉刈りを行う理由としては、次のように書かれている。

葉刈りは実生苗の生長に抑制をかけることで節間を短く、また芽あたりを豊富に作るための仕掛けとなります。

心に響いた言葉「盆栽は人映しの鏡」の意識で整う

 また、心に響いた言葉として次のような記述があった。

「盆栽は人映しの鏡」という言葉が栽界にある。その人のことを語るのに百の言葉を並べるよりも愛蔵した盆栽を見る方が的確であるという意味(以下略)

 私の盆栽が整っていないのは、自分の心が整っていないしるしであり、誰かに見られるのを恥じている。そんな風に思えた。前回、置き肥した五葉松の写真をブログにアップしたときに、どこか「恥ずかしい思い」をしたのは、雑草が生え、落ち葉の掃除がされていない五葉松だったからだろう。盆栽を整えることで自分の心も整うはず。