「盆栽えほん」(大野八生、あすなろ書房)を読んでみました。やさしい色合いの盆栽が描かれてほっこりした気持ちになりました。
特徴的なフォルムのジョウロが
本の最初あたりに、登場人物のおじいちゃんの足元にジョウロが置かれているのが描かれています。ジョウロのメーカー情報などは明記されていませんが、色合いと特徴的なフォルムから、これはおそらく私も所有している「根岸産業の銅製ジョウロ」だと思いました。ちょっと嬉しい気持ちに。
やさしいイラストにほっこりと
気持ちがほっこりする、やさしいイラストの盆栽たち。漢字にもフリガナが振られていてとても読みやすい本でした。ただ、内容については、ところどころに「この説明は正しいのだろうか?」と疑問に持つところがありました。そのうちのひとつとして、冬の手入れとして「寒肥(かんごえ)」を紹介している点です。
盆栽に寒肥は「アリ」なのか?
盆栽に寒肥ってどうなんでしょう?冬に施肥をしても、休眠中の植物は肥料の成分を吸収しないと言われています。そのため、寒肥をすると下のような順序で盆栽を傷めると思います。
- 休眠中の盆栽の根は肥料成分を吸収しない
- 肥料の成分が吸収されないので、土の肥料成分の濃度が高くなる
- 肥料濃度の高い土が、盆栽の根っこを傷める(肥料焼け)
この考えが当たっているとしたら、盆栽に寒肥は不要だと思うのですが・・・。