アカマツ(赤松)の芽切りを行いました。以前、盆栽アカデミーで学んだときの資料を参考に、芽切りなどについて振り返ってみます。写真は、大宮盆栽美術館で購入したハサミです。「盆美」とマークが付いています。
芽摘みをするべきところを、勘違いして芽切りをしてしまった内容になっています。そのため、内容に誤りがあります。正しくは、芽切りは6月に行います。4月にやるのはミドリ / ローソク芽を摘み取る芽摘みです。この記事は訂正がなされていませんが、掲載します。
芽切りの適期は六月中旬
アカマツの芽切りを行いました。アカデミーの資料によると、適期は6月中旬のようです。それなので、今回芽切りをしたのは早かったことになります。ほかの本によると、新芽が「伸び切って」から芽切りを行うと樹への負担が軽くなるようです。
目的「葉を短く揃える」
芽切りを行う目的は、「葉の伸びすぎを抑制し、短く美しい葉にそろえる」ことのようです。短葉法(たんようほう / たんばほう)とも言うようです。図のマル1は、新芽が伸長しているようすです(5月中旬)。マル2の点線のラインでハサミで切ります(6月中旬)。芽切りをしない場合には、葉と軸が伸びて美しくない状態になってしまうようです。
一週間後「芽かき」実施
芽切りのあとには、「芽かき」と「葉透かし」を行います。図のマル3は、芽切りから一週間後(6月中旬〜下旬)の様子で、四つほど新芽が吹いています。芽かきをして、マル4の状態にします。四つあった新芽を二つにします。「なぜ二つを残すのか?」ということを、以前から気になっていましたが、その事については下に書きます。
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マル5で「2番芽」が出ます。芽切り後に出た芽を「2番芽」と呼びます。葉が短くて揃うようになります(9月〜10月)。マル6で葉透かしを行います。古い葉(去年の葉)を摘み、2番芽のみにします。このことで枝分かれがすっきりして美しくなるようです(11月〜1月)。
二股に揃える枝に美アリ
芽かきで「なぜ二つを残すのか?」ということについては、どうも盆栽の枝は「二股が良い」ということが理由のようです。盆栽園「芙蓉園(ふようえん)」のホームページには、次のような記述があります。
枝 すべて二股に揃えられている
www.fuyoen.co.jp
二股を連続させていくと、(なんとなくの想像ですが)枝数が美しい感じで増えていくのでしょうね。
実際に芽切りしてみる!
実際に、アカマツの芽切りをやってみました。若々しい緑色の新芽が勢いよく伸びています。
「なぜ」を考えてやる!
去年の葉の境目で切り取ります。実際にやることはそんなに難しくないのですが、「なぜやるのか?」「その後、どうなるのか?」などを考えることが難しいです。理屈を知らなくてやることだけでも楽しいですが、理解した上で行うと楽しさに奥行きがでるような気がします。