剪定(せんてい)や芽摘みで枝の数を増やすことができます。これまで本を読んできて、そのしくみはなんとなく頭のどこかにありました。今回、どういったしくみなのかを図に描いてみました(間違っていたらスミマセン!)。
剪定や芽摘みで刺激を与える
樹の幹から枝がひとつ出ているパターンを考えてみます(マル1)。マル1の枝を剪定(Cut)します。枝が短くなり、芽(葉っぱ)が二つ残った状態です(マル2)。二つ残った芽が、どんどん生長して枝になっていきます(マル3)。マル3の右側の枝が長いので、剪定して短くします(マル4)。ここまでの状態で、最初のとき(ひとつの枝)よりも、枝が二つになっていることがわかります。
刺激を受けて芽が枝へと生長
マル4とマル5は同じ状態です。そこから、さらに芽が生長して枝になっていき、四つの枝ができました(マル6)。マル6の芽がさらに生長して枝数が増えています(マル7)。
芽の向きを見るのがポイント
剪定と芽摘みなどの手入れをして、上のイラストのような枝の増え方が実現すると思います。芽の向きとなる「内芽」「外芽」の配置を考えることや、「重なった枝は切る」など、ほかにも手入れで大事なことがあります。いろいろありますが、だいたいはこのような感じでやると枝の数が増えるようになります。
◆ ◆
参考にした書籍
- 盆栽入門マニュアルⅡ、近代出版 (著)、P28
- 剪定 「コツ」の科学、上条 祐一郎 (著)