大宮盆栽デイズ - Omiya Bonsai Days -

冗談めかす埼玉のファインマン

バイク屋にあった月刊誌「盆栽世界」を読んで

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用事で寄ったバイク屋さんに盆栽の月刊誌「盆栽世界」が置かれていました。盆栽の月刊誌というのは読んだことがないので、読むのは初めてです。読んでみると、いろいろ思うところがありました。盆栽雑誌である「盆栽世界」「近代盆栽」の電子版があれば、購読したいという、わたしの意見が、このブログ記事には書かれています。

たまたまお店にあった盆栽雑誌を手にして

この月刊誌「盆栽世界」をパラパラとめくっていると、ふせんが貼られていました。真柏(シンパク)の特集ページです。バイク屋さんの店員さんに、「どうしてこのバイク屋に盆栽の月刊誌を置いているんですか?」とたずねてみたところ、その特集ページにバイク屋さんのお客さんが載っているから、という返事をもらいました。そのお客さんというのは川辺武夫さん、という方で「海外との関係もあるようで、盆栽界で有名のようですよ」とも教えてもらいました。いつかお会いして、盆栽と海外のことを聞いてみたいなと思いました。

なんと群境介先生の連載!これはグッド!

ページをさらに進めていくと、群境介(ぐんきょうすけ)先生の連載「今日からはじめる 小さな盆栽講座」というのがありました。群先生のイラストはとても好きで、わたしは「入門 小さな樹の盆栽」や「図説 盆栽実技」の Kindle, 本を持っています。先生のインスタグラム投稿をたのしみに読んでいるファンのひとりでもあります。現在、メジャーな盆栽月刊誌といえば、「近代盆栽」「盆栽世界」のふたつがあります。群先生の連載があるのだから、もし購読するのなら「盆栽世界」にしよう!と思いました(近代盆栽の方は、ツイッターとインスタグラムが充実しているので、そこも魅力的です!)。

写真が多いので内容がとてもわかりやすい

ページを全部ざらっと読んでみて、カラーページが多く、写真も多用されていて、とても良い月刊誌だと思いました。これで 1,000円は手頃な値段!地域の盆栽教室(関野盆栽塾)のレポートなども掲載されていること、そして先に出た川辺武夫さんの特集では、一年間以上掛けて取材した記事ということもあり、記事の質の高さを感じました。

レイアウトや見出しなどは頑張ってほしい

ただ、レイアウトや見出し、使われている色、写真の質についてはもう少し頑張って欲しいと思いました。レイアウトと色は、工夫がない。見出しは、長々と文字の数が多くて締りがないので、文字数を減らした見出しにして、読みやすくして欲しい(写真の上に見出しの文字をかぶせるのも、わたしは好きではないです)。撮影された写真の質については、同じ展示会で撮影された写真なのに、それぞれの色合い(色温度、ホワイトバランス)がバラバラで統一感がないのもありました。盆栽世界の表紙はいつも洗練されているのに、なかみのページデザインのクオリティが低いのは残念です。

ずいぶん前から雑誌の電子版があるのに...

10年以上前に、「LinuxWorld(リナックスワールド)」という雑誌を購読していました。そんな昔でさえ、その雑誌の電子版としてPDFが配布されていました。現在でも、たとえば「Mac Fan」というコンピュータ雑誌は、毎月電子版が販売されています。わたしは、紙の本、雑誌をほとんど買いません。紙の雑誌は、結局古紙として重たいゴミになるのだから、それよりもゴミにならず、保管も簡単、検索もできる電子版を選ぶ、というのがわたしの考えだからです。

「ニーズに見合う」雑誌こそ、意味がある

盆栽世界、近代盆栽のどちらも、電子版は無いようです。どうして、出版社は簡単に出力できるPDFを出さないのだろう?と不思議に感じます。PDFによって、出版社に関わる人には不都合な面もあるかもしれません。ですが、朝日新聞も地方紙も、OZmagazine, オレンジページ, エコノミストなどの雑誌(たとえば、ヤフーの「読み放題プレミアム」)も電子化されています。それなので、ビジネスモデルとして電子版を出す、ということは全体的に(しかたないにせよ)肯定的な流れになっていると思います。読まれてこそ、意味がある出版物。読者側が欲していることに応えるような出版物が多くなると嬉しいです。