赤松(アカマツ)を四号駄温鉢浅型に植える
数日前に赤松の苗を手に入れたので、四号駄温鉢浅型に植え付けました。植え付けの用土は「赤玉土8割、桐生砂2割」と盆栽教室で習っていたので、そのとおりにしようと思っていました。ですが、結果的には赤玉土10割の用土にしてしまい、のちに後悔することになります。
粉々状態の桐生砂は絶対使いたくない
桐生砂を準備していたのですが、ホムセンで買った桐生砂は粒が潰れて粉々状態でした。それなので、どうしてもこの桐生砂を使う気にはなれませんでした。「ふるい」を使えば、この問題は解決します。ですが、使用頻度が低く、しかも若干大きさのある「ふるい」を買うことと家に置くことに抵抗がありました。
型くずれしない「硬質赤玉土」に期待
赤玉土の方は「硬質」と書いてあることもあり、確かに型くずれしないように見えました。桐生砂を入れる意味は、用土内の排水性を高めることと、根詰まり予防だと解釈していました。「もしかしたら、硬質赤玉土だけの用土でも排水性と根詰まり予防できるんじゃないか?」と思えてきました。実際、先日真柏(しんぱく)を挿し木した際に使った赤玉土は潅水しても型くずれしなかったので、団粒構造を維持する力が強いと思い込んでいました。
潅水をして指で確認すると粘土状態に
その結果、赤松を赤玉土10割で植え付けることにしました。植え付け、潅水して用土を指でつついてみたら、なんだか「ネチャネチャ」と粘土のような感触がしました。赤玉土は思っていたよりも、潰れやすく、また「ふるい」をしていないので微塵(みじん=1ミリ以下の細かい粒)が大量に残っていて、その微塵が水を含んで「ネチャネチャ」させる粘土状のものを形成していたと思います。「これでは団粒構造が崩壊して、根詰まりを起こす」と思いましたが、もう、しばらくはこのままで様子を見ることにしました。
「ふるい済み桐生砂」もっと流通して
あとで、盆栽の本で見かけましたが、「ふるいは盆栽家にとって必須の道具」と書かれていることを知りました。高い鋏を買うのも大事ですが、ホムセンでも買える「ふるい」を持つことも大事だな、と思わされました。一方で、「ふるい済みの赤玉土」「ふるい済みの桐生砂」が常識程度の価格で販売されていると良いのにな、とも思いました。